【耳を押さえて音読する】骨伝導を使った音読法。
日本の英語教育のパイオニア七田式創始者、七田眞先生も実践していました。
両耳を押さえてもいいし、片耳だけでもOK!
片耳の場合は「よく響くな」と思う方の耳で実践してみましょう。
音の聞き取り方には2種類あります。
1:「鼓膜を通して空気振動音で聞く扉」
私たちが日常的に行っている聞き方です。
ほとんどの人はこの扉一つしか知りません。
2:「体内振動音で聞く扉」
骨伝導になった時に使われるのがこの扉。
空気を通しての振動音ではなく、自分の体の中に伝わる振動音です。
お腹の中にいる赤ちゃんが、言葉を聞く方法もこの体内振動音。
ビデオなどに録音された自分の声を聞いた時、
「えっ!?わたしってこんな声なの?」
なんだか少し妙に感じる理由もこの二つの扉にあります。
普段自分が聞いているのは、空気振動音と体内振動音の二つの掛け合わせ。
録音の音声は空気振動音のみを読み取って録音されている音なので違って聞こえるのです。
人間の鼓膜には「アブミ骨」「ツチ骨」「キヌタ骨」という三つの骨がついています。
そしてこれらの骨の振動、伝達を使って言語の学習をすると大変効果的だと言われています。
音響音声学の権威とされるフランスの耳鼻咽喉科医アルフレッド・トマティス博士も、体内振動音を使った学習をオススメしています。
耳を押さえて言葉を喋ると、鼓膜、骨、筋肉、神経といった「耳」に付随する器官の反応レベルが空気を通して音を聞く時に比べて格段に上がります。
そしてこの刺激で大脳の反応が活発になり、音声信号が数ヘルツの周波数のズレを生じさせて、
左右の耳に音が揺れながら届く「揺らぎ効果」が出るのだそうです。
この揺らぎによって音の壁が崩れると右脳が全開になり、
右脳が得意とする「イメージ力」「創造性」「記憶力」が飛躍的にアップしていきます。
耳は、右脳の働きを活性化する秘密の司令塔のような存在とも言えるそうですよ♪
こういった「骨伝導」は、言語学習の世界だけではなく、沢山の場面で使われています。
あの有名なベートーベンも、骨伝導を使ってピアノの振動を聴き、
難聴という障害を乗り越えたと言われています。
なぜ作曲できたのか?については諸説ありますが、骨伝導もその一つみたいです。
人間では赤ちゃんが骨伝導で音を聞いている存在ですが、
人間以外の動物だとクジラも骨伝導で水の振動を捉え、音を感じ取っていると言われています。
骨伝導を用いた技術は、補聴器や耳を塞げない環境で働く消防士や兵士などの通信手段としても使われています。
また「骨伝導ヘッドセット」や「骨伝導イヤホン/ヘッドフォン」など、商品としても流通しています。
耳を押さえるだけで実践できる「骨伝導」
日々の音読にプラスしてみましょう!
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